おつとめ(読経)



「十句観音経」語訳
観音さま。
私は観音さまを信じ、観音さまに身も心もおまかせします。
私は仏にさせていただく因と縁とをいただいております。
仏と仏の教え(法)と仏の教えを求めている人びと(僧伽(さんが)、略して僧)とのご縁によって、観音さまの常・楽・我・浄の四つの徳を私の身に授かりますように。
朝な夕なに観音さまを念じます。
この一念は、私の心の奥底からの願いです。
この一念は、片時も忘れることはありません。



※註 四つの徳
常 徳 ・・ この世は無常であるが故に、今生かされているわが命を精いっぱい生きることによって不安のない平常心が備わってくる。
楽 徳 ・・ 世の苦労をいとわず、苦をよくかみしめていくと、苦から教えられることが多く、苦は苦痛でなくなり、楽しみが見えてくる。
我 徳 ・・ 自分一人の力で生きることはできない。さまざまなご縁に支えられて生かされ、また他に利益を施して生かしていく自利・利他のはたらき。
浄 徳 ・・ 苦だ楽だと選り好みをしない。美だ醜だと別け隔てをしない。浄らかで平等な智慧と慈悲。


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