今から八百年位前、大満寺は奥州藤原氏が創建、現在の青葉城にあった。仙台青葉城はそもそも「虚空蔵城」とか「虚空蔵楯(館)」と呼ばれていたのは、大満寺の虚空蔵堂が主塔であったからである国分能登守の居城になった時、千躰と改められた。「伊達治家記録」によると、「城辺に千躰佛を祀るが故に千躰城と号す」と記され、この千躰佛は大満寺の千躰佛を指し、この千躰佛こそ仙台地名の源(ルーツ)である。慶長5年(1600)伊達正宗の時代になり、千躰城は千代城と名が変わったと「封内風土記」に記されている。そのあと「仙臺城」と正宗公は名を唐詩選の韓※(コウ)の詩「同題仙遊観」にもとづき改めた。

大満寺の開基は二代忠宗公であり、虚空蔵堂は江戸時代初期の代表的仏堂建築で市の文化財になっており、堂境内には十二支の全ての守本尊が奉安されている。又、平成7年に着工した本堂(鳳凰殿)・庫裡(翠光殿)も完成し、21世紀に向けての全容を新たにしている。 

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